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読書記録と雑感

読んだ本とか思ったこととかの記録用

『きっと、うまくいく』

『きっと、うまくいく』は2009年のインド映画で、最近、我が家でにわかに流行っている。

http://bit.ly/1RU7A6t

インド映画観るの初めてで、大量のインド人がでてきて踊るシーン、やっぱあるんだ!!ってかんじだった。

 

インドの名門工科大学が舞台で、みんなエンジニアとしての就職という成功を夢見て学位のために勉強に励んでいる。一方で主人公のランチョ―は学問をするために大学にきた変わり者で、自分の好きなことをしろ、学問にわくわくしろと周囲に影響を与える。

 

ランチョ―、ちょーかっけーだいすきーー、それだよなーーーーって思って映画も面白いし言ってることもちょういいしちょういい映画だった。

 

私の大好きな金城一紀の『レヴォリューションNO.3』はおちこぼれ不良高校生たちが主人公だ。マッドサイエンティストと噂される生物教師のドクター・モローは彼らに語り掛ける。

「君たち、勉強の得意な奴らの世界に留まるにしてもただで留まってはいけないよ。遺伝子戦略で高学歴の人間たちが群れ集って形成している窮屈な階級社会に、風穴を開けてやるんだ」

このあとに続くのは、優秀な女の子をゲットしろってことで、ばかな彼らはお嬢様女子高に壮大なナンパをしに行く、ほんとにばかばかしい小説。

 

この本に触発された昔も今もばかな私はこの大学に(遺伝子戦略でないにしても)風穴を開けてやるつもりできた。大学に入ってみて、思っていたより世の中は学歴社会なのだ、とか、皮肉とかじゃなしに、学歴って社会で生きていくためにとても重要なのだなって思った。実際大学の同級生たちや先輩後輩もめちゃめちゃ優秀だし、将来ばりばり重要な仕事をこなしていく人たちなんだろうなと思うし、なにより彼らのこと大好きで尊敬している。でもやっぱり私はそこでオルタナティブとしてがんばりたい。

 

先週から母校で教育実習をしている。母校は勉強はそんなできない学校で、今回実習に行って当時通っていた自分が思っていた以上に勉強できないなと感じている。でも母校の生徒たちはほかのところでなかなか見られないような面白い子たちで、確かにペーパーでの勉強は少し苦手だけど、自分の好きなことを追いかけるだとか、人間的な思考力とか教養の深さとかそういうところはあるように思う。

 

その学校もいろいろ変わってきているのはこの数年いろんな人から言われてきたことだし、それが一概に悪い変化だと決めつけるのは私の視点だから、何とも言えないけれど、この一週間いろいろ考えさせられたところでこの映画を見て、なんとも言えない気持ちになった。社会全体がそうなるべきとは思わないけど、こういう学校の一つや二つあってもいいんじゃないのかなーー

 

学歴社会はそれなりに有用だと思うし、大学の偏差値が上がるほど、その学生が仕事について有能である確率が高まるのは言えることだと思う。だけど全員がその舞台にいる必要はなくて、ほかの選択肢が今以上に広くある社会になっていってほしい。

 

とにかく、面白い映画だった。伏線が回収されていくのも気持ちいし、映像の鮮やかな色がとてもきれいだった。なにより、大学を卒業して10年後のランチョ―がなんかちょうかっこよかった。あと二週間実習がんばるーーーー